熊本大地震が起きたのは

 

2016年4月14日21時16分に発生した

震度7と、震度6強が2回、6弱が3回起きたものです。

その後も地震は震度5のものが何度も何度もありました。

 

大震災の際に酷く被害が出た地域は

2017年の夏現在でも復興作業中です。

 

僕が復興バイトに出たのは

2016年の11月〜2017年の2月までの

3ヶ月間でした。

 

その間に体験したことをこのブログで書いています。

 

 

まず、

僕が行こうと思ったのは、

 

 

前に車を買いに福岡の南まで行って、

鹿児島へ帰る途中、

熊本の国道を通ったのですが、

 

その際見た、熊本城の石垣の崩れた姿や

屋根がブルーシートに覆われたエリアなどを見て、

また、ニュースなどで入ってくる情報などにも触れて

 

「 こういう時、地元でバイトするよりは

  あちらで働いた方が俺みたいなもんでも

  ちょっとは何かの役に立つのでは。」

 

と、いつになく、

働く意義を考えて応募したのでした。

 

でも、行くにあたっては、

当然、戸惑いみたいなものが大きくありました。

 

 

僕は2004年のインドネシア沖大地震の時に、

津波で被災したスリランカで現状を目の当たりにしていて、

家族や住居等、大切なものを無くした人と接した経験から

 

覚悟無しで仕事に行くことは

こちらにもダメージがある

そう思っていたからでした。

 

でも、「 ちょっとでもやれることを 」

と、いつもの自分にはない義心を持って

仕事に出かけました。

 

仕事で行った先は益城町です。

地震の際、被害のとても大きかったエリアでした。

 

仕事は主に家屋の解体作業でした。

 

 

 

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家屋の解体

 

 

家屋の解体はまず、

家具や不要なものをゴミ処理して、

建具を外し、外に出してまとめておきます。

 

家によって様々でしたが、

瓦が外れ、雨漏りしている家などは

 

不要なものもカビて腐っていたりして、

触るのも嫌な感じでしたが、

嫌々ながらもそれらをトン袋にまとめます。

 

 

 

ガラス戸、サッシ類

 

ガラス戸、玄関、網戸等 サッシ類は、

外に出してまとめておいておき、

 

ガラス戸はガラスを割って、サンの部分からゴムを取り出し、

アルミや金属はまとめておいておきます。

 

ガラスを割る際は、周囲にはもちろん注意ですが、

目や皮膚内に入ることのないように気をつけないと危なかったです。

 

そして、あとでアルミ類はまとめて業者に出してある程度のお金になり

仕事仲間での飲み代にしてました。

 

 

壁材、石膏ボード類

 

建具や家の不要物搬出が終わったら、

家の中の壁材をバール等を使って割ったり剥がしたりして、トン袋にまとめたり、

石膏ボードも剥がして折って、トン袋にまとめました。

 

この際は、家の中で、チリの煙が舞い

目に入ったり、顔や体中粉を被りました。

 

 

断熱材

 

 

断熱材は石膏ボード等を外した奥や、

天井の板の間に挟まっておいてあったりしますので、

 

それらが済んだあと、

断熱材を外してトン袋にまとめていきます。

 

が、

断熱材は棉状の化学繊維を薄い袋に入れてあるだけのものなので、

雨にやられて腐っていたりしても、飛び散っていたりしますし、

まとめる際は袋をいかに破らずに、トン袋にまとめ入れるかが大事でした。

 

これも化学繊維が皮膚にくっつくと途中から痒くなったりしました。

 

 

電気線、銅線

 

それらが終わると、

次は電気の銅線を取り外します。

 

この電気の銅線もまとめて売ればお金になるということで、

バイト仲間は途中から職人化し、

ネズミ線のプロフェッショナルと化していきました。

 

 

瓦おろし

 

 

ある程度 家の中が片付くと

今度は家の上にある屋根に登って、

瓦を一枚一枚剥がし、それらをまとめます。

 

この作業の際はクレーン車を呼んで、

瓦をまとめるための袋を吊るしてもらいます。

 

今思い出してみても、瓦おろしは怖いし、キツイしでした。

 

足場となる屋根の板が腐っていると、

踏んだだけで板が折れて、落ちる羽目にあいますし、

 

そうでなくても家により様々ですが、

 

屋根の勾配は油断すると、落下につながりますし、

あの勾配の中、重い瓦を外して袋に入れに行くのもまたとても難儀でした。

1日で腰の疲労は半端のないものになります。

 

途中途中、5、6人がかりで手渡しで瓦リレーしたりもしましたが、

それもまたキツかった思い出があります。

 

あとは瓦を外した後にも

瓦を支えてた木があり、その木のしたには

防水加工されたルーフマットみたいなものもあり、

それらも剥がして集めます。

 

新しい家だと良いのですが、

古い家だと、瓦の筋の部分とかに土を固めて使った後があり、

それらが粉となってマットの上に散在してますので、

 

これらを隣近所に迷惑にならない様に

はいたり、まとめたりするのもまた難儀でした。

 

瓦おろしは命がけ もしくは 大疲労の日でしたね。

 

 

重機で家屋を解体

 

だいたい家が、柱や木の関連のものにまとまったら、

重機を使って解体します。

 

 

この重機解体の際も、

柱の中に発泡系の材質があったり、

取り忘れの断熱材等、

 

木以外の何かがあると

それを取り除きながらの作業になるので、

木の合間にそれらが見えると、

 

バイト君は走ってそれを取りに行きます。

その際は重機運転者との呼吸があってないと事故ります。

 

重機の運転者は木の柱のつながりと 家をどう崩すか をメインに考えているので、

ごみ取りの作業者のことを気にかけない瞬間もあります。

 

なので、バイト君が異物を発見して取りに出ても、

重機操縦者が視界に入れてない場合は大怪我の恐れがありました。

 

この作業中も気は抜けませんでしたね。

 

 

基礎解体

 

最後に基礎の解体になります。

基礎はコンクリートと、鉄心でできているので、

重機もスコップ状のものと、ハサミ状のものとで工程が変わりました。

 

大きな家だと2台がかりでやってましたね。

バラし終えると、トラックにコンクリ片や木片をそれぞれに乗せ、

処理場に運びます。

 

 

処理場

 

廃棄物収集場は運動用のグラウンドを一杯に使ったものでした。

 

 

木コーナーだけでアパートくらいの大きさになってましたし、

コンクリコーナーも常にそのくらいの大きさがありました。

 

それでも廃棄物収集場は毎日毎日夕方に、

その日、運べるだけのゴミを他の処分場へ持って行ってるのですが、

それでもゴミは集まるばかりで、減ってはいませんでした。

 

それだけ家や建物が多く解体され、運ばれてきていたということでした。

建築資材が、街の運動場を一杯にするくらいの量が出ているって

本当にどこもかしこも解体ラッシュだったんですね。

 

 

来ている工事関係の車両は他県ナンバーが多くみられ、

遠いところは静岡や愛知、東海圏からも援護に来てくれてました。

 

 

 

最後に

 

解体のお仕事は初めてだったのですが、

これは歳がいってからする仕事じゃありませんねw。

 

釘を踏んだり、ガラスで切ったり、バール使ってて怪我したり、

怪我は本当に色々と絶えませんでした。

バイト仲間も怪我が絶えませんでしたね。

 

重機乗りや馴れのある熟練者は大丈夫でしたけど、、。

 

契約期間が終わった僕は、

もっと居ても良いよと言ってくれた社員さんには悪いのですが、

正直こういう仕事は、慣れていないと大怪我をするな〜と思い、

3ヶ月にて終了しました。

 

その間は短いようでも、絶えない怪我と仲間との関係の難しさとか、

色々なことがありました。

 

でも、僕はこの仕事中は

他の人がサボったり、気抜いたりしてても「 できるだけのことをする!」

そう決めて来て、そう行動し続けたので、自分で自分を褒められました。

 

まー、そんなことはいいとして、

 

 

家を失った人達の悲しみ、家族を亡くした人の心、

それでも生き抜くために前を向いて走る人達、

 

通りを往来する建設関係の車の多さ、

傾いたまんまの家や、ブルーシートを被ったまんまの屋根、

 

妙な熱気を帯びて活気付く熊本の街、

 

昭和時代や、バブルの頃のような

人・物・金のエネルギーが渦を巻いている様な、

そんな熱気を感じました。

 

 

一説によると、

 

停滞した経済エリアを一番活性化するのは

 

何もない野原に戻すこと 

 

という話があったりして、

今回の熊本も、前回の福島も

人工的な災害では!?との見方もあり、

 

確かに、

地方経済を循環させる際の柱である建設関係は

東にも西にも災いと共にあり、

 

この国の経済停滞事情とマッチし過ぎてて

あまりにも虫が良い物語感はありますが、

真実はわかりません。

 

が、

熊本では未だ、やることがたくさん残ってる

っていうのは一つの真実なので、

 

もし、何かできることをお探しの方は

是非、訪れるだけでもいいので

熊本に行ってみてくださいね。

 

食べ物は美味しいし、人柄も良いところだし、

本当にすごく良いところです。